とくにいろいろなモデルの違いがわかりにくく、自分のもっているRaspberry Piがどれなのかがなかなか把握できませんでした。
そこで、2018年5月現在のモデル一覧をつくりました。
(1)初代:Raspberry Pi B, A
実は、2012年の最初に発売されたのはRaspberry Pi Bです。その次に、その廉価版としてRaspberry Pi Aが発売されます。
このころはある意味まだ試作段階で、レイアウトに癖があります。
ねじ止めの位置が斜め2点であったり、GPIOのピンの数が少なかったり、それ以降のRaspberry Piと一線を画します。
私は、何もわからずとりあえずフリマサイトでRaspberry Pi model Bを購入したのですが、ほかの周辺機器との対応がスムーズでなく、つまりました。
これから買うなら、B+以降の4点止めのタイプをお勧めします。
(2)標準版:Raspberry Pi B+, 2B, 3B, 3B+
モデルBは、B+になってデザインが変わります。以降の全モデルに共通する、ねじ止めが4点固定になります。このRaspberry Pi B+のレイアウトはRaspberry Piの「標準モデル」として、2B, 3B, 3B+へと性能を上げながら続いていきます。
どれも標準的なので、おすすめです。
ちょっとかじってみたいなら、まずは安い初代のB+がいいです。
最悪、捨ててもあまり痛くないです。
ディスプレイにつないでRasbianを起動するだけでも、感動すると思います。
でも、電子工作でだんだんといろいろと部品を組み合わせたくなっていくので、そうなると機種や互換性の違いに悩まないで済む、3 B+がお勧めです。
ちなみに 2Bの方が高かったりもしますが、流通量の問題なので、普通に3Bの方が高性能です。
ただ、高性能になると通常のmicro-USBケーブルでは必要な電圧を維持できなくなる関係で、2Bも根強い人気だったりします。
(3)廉価版: A+
モデルAは不要な部分そぎ落とす方向にボードレイアウトが変わりました。ただ、中途半端なサイズだったため、そのレイアウトは次に継承されませんでした。
ミニマルな設計思想はより小さいZeroの系統につながります。
(4)小型版:Raspberry Pi Zero, Zero W, Zero WH
AやA+が廉価版というのに対して、小型版という位置づけのモデルです。これまでのRaspberry Piがミニコンピュータを志向したのに対して、ZeroモデルはIoTを実現する制御ボードです。
安くて小さいのでハードに取り付けて、コントローラーとして使うのがよいでしょう。
はじめのおすすめはZero WHです。WH以外はGPIOのヘッダーピンがついていないので、自分ではんだ付けなどする必要があるからです。
もちろん慣れてきたらより小型ガジェットを作るために、それ以外の選択肢もあります。