そんなときには、関数とマクロの性質の違いに着目してください。
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関数には、「必ず一意に定まる」という特徴があります。
つまり、関数の結果はひとつです。
それに対して、マクロは「繰り返し」に特徴があります。
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かつて、ダイクストラ(E.W.Dijkstra)はプログラムの制御構造を3つにまとめました。
順次構造(sequence)
選択構造(selection)
繰返し構造(iteration)
つまり、「全てを探し出す」という処理は、繰返し構造をもつマクロが向いています。
逆に、「一つあるものを見つける」というのは関数でも、IF関数やVLOOKUP関数などで解決することができます。
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たとえば、よく聞かれる問題に、予定の一覧表をカレンダー形式に変更したい、という場合があります。
多くの人はまずはじめに、カレンダーの予定を入れるセルに、VLOOKUP(日付, 表, 項目行, 0)と日付をもとに検索して、予定を考えます。
しかし、予定が1日に二つある場合に、探し方がわからなくなります。
このような時に、関数ではなくマクロによる解決に切り替えてください。