ただ、エクセルの「ファイルの復元」は自動保存されたファイルが見つからないことも多いです。
「検索条件に一致する項目はありません。」
どんな時にファイルが自動保存され、また削除されるのか調べてみました。
■自動バックアップのタイミング
Excelではファイルを最初に変更してから、自動バックアップの保存間隔(オプションで変更できる)が経過すると、ファイルが保存されます。厳密には、自動バックアップの保存間隔が経過してから、Excelがアイドル状態(既定では 30 秒) になったタイミングで保存されます。
一度バックアップした後も、ファイルに変更が加えられて保存間隔の時間が経過すると、再度ファイルが自動保存されます。
■バックアップファイルの削除のタイミング
不要なファイルが増えすぎないようにするため、自動バックアップされたファイルは次の場合に自動的に削除されます。1.[名前を付けて保存] を使用して、新しい名前を付けてファイルを保存したとき
2.ファイルを手動で上書き保存したとき
3.ファイルを閉じたとき
4.Excel を終了したとき
5.自動バックアップ機能を無効にしたとき([次の間隔で回復用データの自動保存を行う] チェック ボックスをオフする)
6.現在のブックの自動保存を無効にしたとき
■保存しないで終了する場合、最後に自動保存されたバージョンを残す
ただし、Excelのオプションで「保存しないで終了する場合、最後に自動保存されたバージョンを残す」チェックが有効な場合は、(3)の場合にファイルを閉じるメッセージが変化し、バックアップファイルが削除されません。
こちらがバックアップファイルが残る場合
こちらが通常
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つまり、作業してからバックアップ時間間隔が経過していれば、バックアップファイルが残ります。
逆に、保存せずに閉じた場合、バックアップ間隔が経過していないと復元できません。
私も「保存しないで終了する場合、最後に自動保存されたバージョンを残す」が有効かどうか検証するときに、すぐにファイルを保存せずに閉じていて、かなりはまりました。
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つなみに既定では「保存しないで終了する場合、最後に自動保存されたバージョンを残す」チェックをオフになっているのですが、その場合はバックアップ機能は、フリーズ対策ということになります。誤操作でエクセルを終了してしまった場合には有効ではありません。
ちなみにバックアップされたファイルを開くには、「ファイル」タブ-「情報」-「バージョン」-「保存されていないブックの回復」から開きます。