「アメリカ人は商売、フランス人は恋」
紹介
1950年代フランス。都会暮らしに憧れて、田舎から出て来たローズは、保険会社を経営するルイの秘書に晴れて採用されるも、一週間でクビを言い渡される。「ただし──」と、ローズの唯一の才能〈タイプの早打ち〉を見抜いたルイは、彼女と組んで世界大会で優勝するという野望を抱く。感想
とにかく、デボラ・フランソワ演じるローズが、とてもチャーミングです。フランス映画ですが、エンタテイメントとしても見やすい映画だと思います。戦後ノルマンディーを舞台に1950年代の雰囲気を描いています。
「マイフェアレディ」へのオマージュが溢れる作品ですが、こういう雰囲気の作品が最近撮られたことが素晴らしいです。しかも、マイフェアレディのイライザとはまた違った、健康的な色っぽさがあり、ドキドキします。ただし、お茶の間で見るには気まずいラブシーンが一か所あり、ご注意ください。それも含めての恋なのでしょうか。
女性の社会進出と表裏の「秘書」や「タイピスト」という時代の性役割意識も描きつつ、軽妙でお洒落なラブコメディで、次第に男女が互いを必要とすることに気づいていく。男は女を「育てる」事の不可能性を知る。
恋の下の平等。
恋の前では男女は対等。
ラストの「アメリカ人は商売、フランス人は恋」というセリフが秀逸で、これぞフランスの誇りなのでしょうか。
「タイピスト!(原題: Populaire) 」
お洒落でかわいく、それでいてキラリと光るスポ根ラブコメディ(2012年、フランス)。
ラストの「アメリカ人は商売、フランス人は恋」というセリフが秀逸で、これぞフランスの誇りなのでしょうか。
「タイピスト!(原題: Populaire) 」
お洒落でかわいく、それでいてキラリと光るスポ根ラブコメディ(2012年、フランス)。