こんにちは。最近Window10は不思議なOSだなぁとよく思います。OSとアプリとWebサービスが「融合」しているというと聞こえがいいのでしょうが、役割分担がこんがらがっているように思います。
その具体例に遭遇したので、まとめたいと思います。
Windows10標準のメールアプリにてアカウント(特にPOPやIMAP等で設定する)を作成時、下図の「この名前を使用してメッセージを送信」の所に目的の名前を入力しているにもかかわらず、受信相手方にはこれが有効にならず、メールアドレスとして表示されてしまう
という不具合が報告されています。
これは、「メール」アプリ内の「 アカウントの追加」で設定している項目なのですが、反映されない場合があります。その不具合の解決は、「メール」の更新ではなく、Windows10のアップグレードが必要なのです。
他のメーラーでは、アプリのレイヤーで指定されるデータ項目が、一つ深いOSのレイヤーで修正されるというのは設計の「まずい匂い」を感じてしまいます。
手元のAnniversary Update(1607)環境とCreators Update(1703)環境を使って改めて比較してみました。メールアプリのバージョンはストアから最新バージョンに更新してどちらも同じにしました。
この状態で、Anniversary Update(1607)のメールアプリから送受信すると、やはり送信元がメールアドレスになりました。
一方、Creators Update(1703)上のメールアプリにて同じ設定にしたアカウントから送受信すると、「この名前を使用してメッセージを送信」の所に入力した名前で受信方に表示されました。
アプリのバージョンというよりは、アプリを動かしているOS(Windows10)のバージョンに依存するように思います。(一部、文脈により改変)
いろいろネットの情報を読むとAnniversary Updateには当初から根深いバグが多かったようで、Creater's Updateによって解消されるといいですね。